Zero Gravity / 秋になると聴きたくなるSoundtrack

昨年の春、アカデミー賞後の再上映だったでしょうか、ほぼサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーしか出演せず、二人が宇宙で何だか大変な目にあうらしいという知識のみで見に行った映画"Zero Gravity(ゼロ・グラビティ)"、ストーリーと共にこのサウンドトラックにもやられました…

宇宙は真空なので、基本的に音は聞こえないといいます。だから実際は、この映画に出てくるような激しい衝突が起きても音がない。でもこのサウンドトラックに出てくる「ブゥォーン」という緊迫感のある音が、どこまでも暗黒が広がっているような宇宙空間での、生きる望みをすべて失いそうな状況にものすごくぴったりで。この「ブゥォーン」が出てくる度に、本当に呼吸をするのも忘れるくらい体を緊張させていたのを覚えています。

よく宇宙意志とか宇宙の愛などと言われたりしますが、宇宙は何も考えてなどいないと思いました。多分、本当にそこにあるだけなんだと思います。そしてそんな宇宙空間と比べたら、ひとりの人間なんてちっぽけですね。宇宙の塵とさえも呼べないほど。

何も考えていないがゆえに何にも揺らぐことなく、当然、善悪さえもなく、ただただ空として永遠とも言える時間、そこにある宇宙に対して、私たちは、たかだか100年足らずの命しか持たず、愛と同時に憎しみを抱え、裏返せば悪にもなり得る己の善を信じ、毎日毎日起きて、食べて、排泄して、眠ってという「生活」を愚直に繰り返すだけの人間に過ぎません。

「だけどそれでいい、それがいい」と思わせてくれる映画でした。

秋になると聴きたくなる、というより、先日の中秋の名月やスーパームーンを見上げて、そして最近、個人的に気になっているちょっとした騒動によって、この映画を見て感じたことを思い出したといったところです。

下に貼り付けたのは、ファンの方が例の「ブゥォーン」を含め、映画の中の手に汗にぎる場面で流れていた部分の音楽をつないだもののようです。だから、ずーっと緊迫感が続きます(笑)。
機会があれば、全サウンドトラック、そしてもちろん映画も楽しんでみてください。

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自分の好きなインストものについてご紹介しつつ、つらつらと書いております(長らく洋楽歌詞の和訳を載せていましたが、思うところあって非公開にしました。現在は、インストもののご紹介のみをしています)。


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こちらでは映像と実務の掛け持ちフリーランス翻訳者(つまり私ですが)のつれづれを人知れずそして誰にともなくひっそりと書いております。

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