recorder by okamoto noriaki / もう世界は終わってしまったんじゃないかと思うときに聴きたくなる曲

3年半ぶりに書くのがこんなんでゴメンナサイ。

タイトルが何だか絶望的ですが私は、いたって元気です。

ブログをお休みしていた間に母が亡くなったり、姉にどんどこ孫が生まれてサポートに入ったり忙しくしておりました。仕事もおかげさまでずっこけながらも、さまざまなご縁に恵まれて途切れることなく続けています。

自分の音楽の趣味は偏ってるし、新しいものはほとんど聞いてないし、とにかく脈絡はないし、何を書くっていうわけでもないんですが、相変わらずこの曲好き好き~って書くだけでいいかなと。誰かに読まれる可能性はかなり低いけど、いつどこで読まれるかも分からない謎の緊張感を持って文章を書いてみるのが自分のためになるんじゃ?と考えて書いていたわけですし、そろそろ再開してみっかなと。次はいつになるやらですけど。

ええ、私は、いたって元気ですが、多くの人と同様に毎日、鬱屈した気持ちになります。

この3年半の間にあったこと。ミャンマーのクーデター、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻…もういいかげんにしてほしい。そんなことやってる暇があるなら気候変動を食い止めるために手を組め。あんたらのぶっ放すミサイルのおかげでまた温暖化が進むだろうが、と憤る。

時々、ドキュメンタリーを翻訳する機会があり、過去に上記3つの地域に関連する作品も担当しました。そこに出てきた彼女は、彼は、あの子は無事でいるだろうか。ほぼ毎日思い出します。自分にできることは細々と実行しているけれど、彼女を、彼を、あの子を救うことに本当に役立っているのだろうか。

翻って、自国の状況を見てみれば、あきれかえることしかない。こちらも相当数、関係機関に対して真剣に意見を送っていますが、ますます空しくなるばかり。

そうすると…私の頭の中にこの曲が流れてしまうんですわ…

厳密にはインストではないのでブログの主旨から外れますが、歌ではなく語り(?)ですし、作品中ですでに和訳の字幕が流れるのでよしとする。

この曲、どういうシチュエーションでしょうね?いろいろと想像をめぐらすことができますが、どこかで誰かの世界がたぶん終わっています。通信中の彼ももういないのかもしれません。

リズム、ピアノの音、ミニマルな繰り返し…もう私の好物ばっかりの曲。作者のokamoto noriakiさんは映像作家・音楽家でこの映像も含めて彼の作品です。最初の2分半以上、語りは同じフレーズの繰り返しですが、そこから変わっていくので、ぜひ最後まで聞いてください。

好きなものを好き好きって言うことは大切だなと思う。それだけで生きていける人もいる。そしてこの曲を大好きだ!とかって聞いていられる限り、世界はまだ終わっていない。少なくとも私の周りでは。だけど同時にそのことがまた私を鬱々とさせ、苦しくさせるのも事実なんだ。


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