The Disintegration Loops by William Basinski / 終末後に希望があると思いたくなる曲…

ああ、また気づけば3か月もたってしまいました…
ありがたいことに仕事が大忙しでありました。今もまだ続いているのですが、今日はちょっと中休みをしておりまする。

新型コロナウイルスの感染が特に欧米で爆発的に広がり始めたころから、私の頭の中にはこの曲が時々鳴っておりましてな…

最初に聞いたのはいつだったでしょうか。全く思い出せませんけど、Youtubeで偶然めぐり合ったような覚えが。このThe Disintegration Loopsは6までありまして、これは1曲目です。
1時間以上、最初っから最後まで基本的に同じ旋律を繰り返すだけなのですが、恐らく毎回微妙に何かを少しずつ少しずつズラしているんだと思います(技術的なことがとんと分からずスミマセン)。
夕暮れを眺めているようなすごーくすごーく美しい印象を持っていたのですが、後日、これはウィリアム・バシンスキーが911の際に、崩れたビルの方向にあがる黒煙を夕方から夜まで撮影した映像にかぶせた曲だと知って本当に戦慄しました…

廃虚の写真になぜか魅せられてしまうように、崩壊していくものに引きつけられてしまうのはなぜなのでしょうか。そう、この曲も少しずつ少しずつ崩れていってるんです。だからDisintegration Loopsなのです。すごく怖いんですけど、私は聴いてしまうんです。
ある意味、ものすごく不謹慎なことを書いているのだと思うので、不快に感じる方がいたらごめんなさい。

とにかく…この曲の背景を知って以来、何か世界の終末的なことを見聞きしたら、頭の中に流れてしまいそうだし、いつかここに載せるときも来るんだろうなーとぼんやり考えていたんですが、まさかそのときがこんなに早く来てしまうとは。
つっても単にあふれるコロナ情報に私が疲れているだけなのでしょう。

ヨーロッパでは新規感染者の数が次第に収まってきたと聞きますし、長期戦になるとはいえ、このまま人類が滅亡してしまうわけではありません。でも911の前後あるいは311の前後で世の中の見え方、あるいはさまざまな物事に対する考え方が決定的に変わってしまったと言う人々がいるように、コロナ前後でもその変化は起こるのでしょう。

それでも、そこには闇だけではなく光の方向へ向かう希望が常にあるし、それを追っていきたい、と私は思っています。

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